テンキータイプの金庫はダイヤル式を駆逐できるのか?ということで、従来からのダイヤル式施錠システムと近年開発されたテンキータイプの施錠システムという新旧を代表する施錠システムについて、簡単に検証してみたいと思います。まずはダイヤル式の施錠システムについてですが、目盛の付いたダイヤルを右に回したり左に回したりしながら、ややこしい工程を踏まえて番号を合わせるという施錠システムです。ダイヤルを回す際にも手の平で目盛部分が隠れてしまうので、部外者には判読しにくいというメリットが挙げられます。その反面においては、一度登録された暗証番号は素人では容易に変更ができないというデメリットもあります。
一方テンキータイプの施錠システムの場合、ダイヤル式とは違いほぼ全般的に電子機器が導入されている方式でもあるので、一度登録を済ませた暗証番号であっても後から容易に変更が可能になっています。従って、部外者に対しては暗証番号が判別されにくいというメリットがあるでしょうね。しかも、定期的に暗証番号を変更することで、判読されるというリスクはほとんど皆無となるでしょうね。ただし、毎回テンキーボタンを指で押すことにもなるので、頻度の高いテンキー番号は表示が剥げ落ちたりすることもあるので、暗証番号を推測されるというリスクも無きにしも非ずです。ただし、テンキータイプの場合には、最大で16桁もの暗証番号を入力できるような施錠システムもあるので、そうした桁数の多いテンキータイプにするとよいでしょうね。
いずれのタイプの金庫の場合においても、盗まれてはいけない大切な現金や有価証券などを守ることが第一の目的となっています。従って、すぐには金庫が解錠されないように、盗もうとする人の作業をややこしくすることで窃盗行為を途中であきらめさせたり、あるいは窃盗行為を他の人に発見されやすくすることも施錠システムには要求されるでしょうね。